数字松。
「……上手く、笑えないんだ。」
此方に背を向けたまま、ぽつりと呟いた十四松。
顔が見えないので表情は分からないが、その声に何時もの明るさは無かった。
「なんで、だろうね。笑わなきゃ、って思えば思う程上手く笑えないんだ。顔が引き吊っちゃうの。…今までは、何があってもずっと、笑って居られたのに。……なんで、だろう、ね」
俺は何も言わなかった。
否、言えなかった。
最初は平然を装っていた声も、段々掠れて弱々しいものになっていった。
「ねえ、教えてよ、一松兄さん。笑えない、わらえないの。なみだしかでてこないんだ。どうやったらわらえるの」
振り向いた十四松の口はきゅっと固く閉じられて。
涙が零れ落ちたその目はゆらゆら、ゆらゆらと揺れていた。
“いちまつにいさん”
目の前の十四松のその姿と、幼かった頃の遠い十四松の姿が重なった。
…うーん何が書きたかったのか分からん。
文章力鍛えないとなぁ。