カエデside
律『カエデさん、渚さん。大丈夫ですか?』
渚「うん…作戦は?」
律『今始まりました。』
渚「そっか。」
何でだろう。どうして渚はあんなに冷静なんだろう。
渚「茅野。」
カエデ「な、なに?」
渚「怖くない?」
大丈夫。なんて言ったら嘘になる。怖いに決まってる。
カエデ「少しだけ…怖いかな?渚は?」
渚「ん〜怖く…ないかな?何でだろう?」
律『それは、皆さんを信じているからではないでしょうか。』
信じてる……。
渚「そっか、そうだよね」
渚が笑ってうなずいた。私も、なんだか嬉しくなってきた。
そうだ、今はみんなを信じるときだ。
カルマside
律「みなさん」
律から連絡が入った。
カ「どうしたの、律。もう作戦始まってんだけど」
律「すいません、カルマさん。ですが、これだけは伝えておかなくてはならないと思って」
カ「何?」
律「犯人の……辻島さんの画像を入手しました。すぐに送ります」
さすが律だ、仕事が早い。
でてきた画像を見て、C班から声が上がった。
三「こいつ知ってる!」
そりゃ椚ヶ丘の生徒らしいから知ってて当然だろ。
三「磨瀬榛名……茅野と何度か共演経験がある奴だったはずだ」
⁉
俺の隣にいた中村が納得したようにうなずいた。
中「なるほどねぇ。ようするに元・役者さんってわけ」
カ「ま、椚ヶ丘は一応バイトとか仕事、禁止だもんねー」
例外はいるけど。
カ「敵の正体もわかったことで、みんな準備はいいよな」
磯「ああ」
片「もちろん!」
磯貝side
それにしても、鷹岡先生以上の殺し屋か。いったい、どれほどの人なんだ? カルマに任された作戦も、果たしてうまくいくかどうか。
岡野「来るよっ!」
岡野の声に、俺はハッとした。
そうだ、今は目の前の敵に集中だっ!