>>191
殺「ヌルフフフフ、不良の手入れはやはりこれに限りますねぇ」
殺せんせーはかつての修学旅行で、あの高校生の不良共にやった方法と同じことをした。
すなわち、丸刈りに眼鏡。
カ「奥田さん、おねがーい」
奥「はい、わかりました」
奥田さんは、えーっと辻宮だっけ? いや、飯島? ともかくもそいつと周りの殺し屋の目の前で睡眠ガスを爆発させた。
俺たちはそれを吸わないように口をおおった。
そして、さらに……。
殺「メイド服、ですね」
丸刈りに眼鏡、メイド服とか……。
俺と中村はスマホで写真を撮った。
カ「よし、だいたい完了」
烏「はぁ……、ともかく警察に連絡をとる。君たちはここにいてくれ」
皆「はーい」
辻宮と殺し屋は烏間先生が呼んだ警察によって、逮捕された。ま、殺し屋はすぐに防衛省にまわされたみたいだけど。
カ「さぁてと、茅野ちゃん。お願いがあるんだけど」
茅「え?」
次の日(渚side)
本校舎には、とある写真がばらまかれた。
生徒「なんだこれ」
生徒「ってこれ、B組の辻島聖夜じゃね?」
生徒「え、丸刈りに眼鏡でメイド服とかっ」
カルマが次に指示したのは、辻島くんの写真を本校舎のあちこちにばらまくことだった。
本校舎の屋上で、僕らはその様子を見守っていた。
渚「こんなんでいいのかなぁ……?」
カ「いいの、いいの。それに、渚だってムカついてんでしょ。大事な茅野ちゃんの心が傷ついたんだから」
渚「まぁ、そうだけど……って、大事な茅野って何⁉」
一方、理事長室には烏間先生と茅野がいて、その様子を律が映し出してくれていた。
茅「ぐすっ、ぐすっ……」
理「……今回はどのような件で? 外の様子を見る限り、どうやら本校舎の生徒が何かしたようですね」
烏「……本校舎の、3年B組の辻島くんという生徒が茅野さんに暴行を働いたと」
茅「もうっ! 学校行きたくない……、怖い……」
その様子を見ながら僕らは。
杉「さすが茅野だ」
前「演技のスキルは相変わらず最高だな」
僕らはうなずくよりほかなかった。
渚「……茅野って怖いなぁ」
カ「渚のほうが怖いと思うけどね」
渚「え、どういうこと?」
僕が不思議に思っていると、みんなが「たしかに」と逆にうなずきあっていた。
え、どうして?