かくね!
前のは>>21だよっ!忘れた人は見てみてね!
続き
「鳴海先生!」
病院から戻った体育の先生は職員室に走り込むと鳴海先生の行方を探す。
「そんなに慌ててどうしたんですか?」
鳴海先生は息を切らす体育の先生を見て驚く。
「佐倉が…!」
体育の先生は、病院での出来事を話した。
「…なるほどね。皆には言わないほうがいいね。棗君、蛍ちゃん、ルカ君には知らせておこう。」
声は落ち着いているものの鳴海先生の表情には焦りが浮かんでいる。
「そうですね…。」
重苦しい雰囲気が職員室に流れるのだった。
鳴海先生は放送で棗、蛍、ルカを呼び出す。
蜜柑のことだと悟ったのか三人とも走って職員室まで来た。
「ナルッ…!蜜柑は…!」
棗は真っ先に鳴海先生を見つけると詰め寄る。
鳴海先生はあくまで冷静に答えた。
「落ち着いて聞いてね。蜜柑ちゃんは原因も病名も分からない病にかかってしまっているらしいんだ。時がたてば記憶に異常が出る可能性もあるらしい。これは僕たちと先生方だけしか知らないことだこら皆には内緒にしてね。そして、できるだけ蜜柑ちゃんの側にいてあげて。」
鳴海先生はそう言った。
棗も蛍もルカも動揺を隠せなかった。
「うそ…でしょ?あんなに元気だったのよ?びょ、病気だなんて何かの間違いよっ!」
最初に口を開いたのは蛍だった。
瞳には涙が滲んでいる。
「話は以上だよ。僕たちもこれからは全力で蜜柑ちゃんを治す方法を探さなくちゃいけない。君たちは蜜柑ちゃんの側にいてあげてね。」
そう言うと鳴海先生は三人を職員室から出すと調べものを始めるのだったー。