絵文字を使うと女子力が上がる気がする!から使ってるよ〜。
「渚先生ッ!」
「どうしたの、詩丸君?」
「ここが分からなくて…教えてもらってもいいですか?」
僕、詩丸の担任は潮田渚先生。
身長も低い方で、渚先生の背を越えている生徒もいるくらい。
性格も大人しい方で、生徒からからかわれやすい先生だけど、先生は人気だ。
そりゃあもちろん先生は反応も可愛いからからかうのはしょっちゅうあるけど。
生徒1人1人の対応してくれて、怖い生徒にも拒まず向き合う。
今まで僕の担任になった先生で、一番最高の先生だ。
「ここ?ここは…かける場所が違うかな。あと割ってからかけないと、この文章問題には合わないね。この問題で重視するべきところはーー」
しかも、教え方だって上手。
「ありがとう!でもやっぱり先生って凄いよね〜。教え方も上手だし。」
「そうかな?…だったら、僕が中学生の時の先生が良かったんだよ。」
「そうなんだ〜。でも渚先生の先生ってくらいだし、やっぱり凄いの?」
「…うん、地球や月を滅せるほどの超生物だよ。」
そう言った渚先生は、少し悲しそうだった。
「そんなのいるわけないよ、渚先生って意外にバカ…?ってそれより、カエデさんが校門に居たよ?」
「嘘っ、もうそんな時間?!…うわぁ怒られちゃう。それじゃ詩丸君も、宿題頑張って!」
渚先生とカエデさんはラブラブなカップル。
カエデさんは有名な女優だけど、渚先生の事は隠してないみたい。
窓の外に目を向けると、カエデさんに駆け寄る渚先生が見えた。
「…2人とも、幸せそう。」
「もう渚、遅い!」
「ごめん茅野。」
どんなに謝っても目の前の彼女は宥められそうにない。
…なんだか、こういう所って昔と変わんないな。
「…そういえば、約束の日は丁度一年前だったね…」
まだ不機嫌らしい茅野だけど、少しだけ表情を柔らかくして呟いた。
…約束の日。
それは僕が茅野を迎えに行く日だった。
中学卒業の時に茅野から告白された僕。
僕も好きだったし、オッケーしようとした…んだけど、
『だけど、私さ、女優になろうかなって思ってるの。だから…10年ご、迎えに来てよ!』
当時はびっくりして放心するくらいだった。
…けど、あの時の太陽みたいな笑顔はまだ覚えてる。
そして1年前、僕と茅野は再会した…って言っても、茅野から迎えに来てもらったんだけど。
『潮田渚ー!出てこーーーいっ!』
なんて学校のグラウンドで叫ぶ茅野を見た時、正直焦った。
「ほら渚、早く行くよ!」
「そうだね、行こうか。」
「うんっ!プリン一杯食べるぞ〜♪」
子供のようにはしゃぐ茅野を、愛しく思う。
この気持ちを、殺せんせーに届けたい。
fin.
今回は殺せんせーはいなくなり、その後にしました。
渚はどこかの学校の先生で、茅野は演技派女優。
…なんか渚カエ要素が少なくてすいません。
あと茅野は雪村verじゃないっす、ごめんなさい。
誤字です、一杯→いっぱい