楽しみに待ってる(。・ω・。)
>>448続き
「あれはもう、6年くらい前のことになるかな……あの頃、俺たちは毎日のように一緒に遊んで、楽しく過ごしていた」
「けど、ある時……千葉が誘拐されたんだ」
「…それも、私の眼の前で」
「その時私とお兄ちゃんは、2人を驚かそうとして公園の茂みに隠れてたんだけど、」
「2人が公園の前に来たと思ったら、知らない大人が現れて、千葉君は攫われた」
「もちろん、そのあとすぐに合流したけどな」
「俺は、気づいた時にはどこかの倉庫に手足を縛られた状態で、口もガムテープで塞がれてた。しばらくは何が起こったのかもわからなかったけど、ある程度したら誘拐されたのか、って気付いた」
「私は、すぐ家に戻ってお父さん達に報告した。…けどあの人達は私を相手にしなかった。それどころか、私に暴力を振るったり、その晩の食事に毒をもって私を毒殺しようとした」
「ルイの件、5年前とか言ったけど、実際は8年前。こっちの事件とごっちゃになってた。だから、その時点ですでに私は暗殺者だった。結局、誘拐犯は私が師匠に頼んで優秀な人貸してもらって事件は解決したんだけど」「父さん達は児童虐待と殺人未遂、あと他にもなんかヤバイことに手出ししてたらしく警察に捕まったけどな。あと当然俺を誘拐した奴らも」
「昔あったでしょ、児童虐待と殺人未遂で捕まった夫婦の話。あれ、私達の親なの。もっとも血縁上はそうでも、あんな奴ら親だなんて思ってないけどね」
「…確かその夫婦って死刑囚に認定されてるよな…?」
「ええ、軽蔑した?そんな両親を持つ私たちを」
「まさか!」
「被害者は龍之介とあなたでしょ!どう考えても悪いのは8人の大人じゃない!」
「凛香が珍しくマジギレしてる…」
「当然でしょ!なんなのよ、許せない!」
「まあ戸籍上はロヴロさん夫婦の養子に改正されてるんだけどな」
「うん…お兄ちゃんが遠距離射撃得意なのは、私達の訓練をそばでよく見てたから…っていうのもあるかも、才能もだけど」
「あれ?じゃあなんで千葉は暗殺者にならなかったんだ?」
「俺は、彩響や前原みたいに頭良くなかったから、学生の本分は勉強ということでやらなかったんだ」
「私も杏莉も、全国TOP3から外れたことないしねー」
「あー、まあねー」
「前原(兄)が暗殺者じゃないの、わかったかも」