多分ラストは>>850
勉強の息抜きということを建前にしてるけど、内容はもうくそ大変なことになってるからお気をつけて(笑)
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『あらきれいね、お人形さんみたいだわ』
『ルーシィちゃん大きくなったわね。今度わたくしのお家でパーティーをやるからぜひいらっしゃって』
『あらあら、もうみっともない。ハートフィリア家のルーシィ様を見ならないなさい!』
ああ、これは私が小さい頃に良く聞いたフレーズ。
きっちりとドレスを着て、偽物の笑顔を張り付けて「ごきげんよう」としなやかに笑う。
あはは、あれまだ小さいころだったのに…。
今見るとパーティーで一人椅子に腰かけながら座る私は結構大人びてたんじゃないかと思う。
でも、本当につまらなかったな…。
「ルーシィ、大丈夫か」
「グレイ!ええ…」
そうよ、私はもうフェアリーテイルなんだから!
何年前のこと思い出してるのよ…もう。
グレイが造形してくれたドレスは少しひんやりしている。
グレイとそばにいて火照ってしまった体を覚ましてくれる。目が、冴える、脳が澄み渡る。
ふーん、ここのドアはこういう形なのね、大体あの辺の家系かしら…。
「ル、ルーシィ。お前何分析してるんだ?」
「あ、うん…。ドアを見ると相手がどれくらいなのか大体判断できるのよ。ま、悪い癖なんだけどね」
そうよルーシィ落ち着いて!
ドアの前に立ったからって…どうせみんなルーシィハートフィリアなんて覚えてないわよ!
ドアがゆっくりと開かれた。
グレイの腕を取り、なぜか私がエスコートをした。
「いいグレイ、変なぼろ出さないでね」
「お、おう…」
「あれ、もしかして君…」
ひと際大きな声が聞こえた。
だ、誰に向かって話してるの?この中で大きな声で話すなんて無礼だわ!
あれ?なんかあの人こっちに向かって歩いてきてなーい?
私の前で隣にグレイがいるのにひざまずいた。
そして、私の身に着けている手袋を外して、甲にキスをされる。
あれ?グレイ驚いてる?
ここでは普通なのになー?
「おっと、いきなりはしたない真似をしてしまいました」
あ、イケメン…。
「わたくし、セボーン家のものです…」
「ルーシィ・ハートフィリア様」
え?
今なんて…。
会場がざわめいた、それと伴い私の視界は回っていった。
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(´;ω;`)