暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part6♪

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32:凪海◆L6 (ノ ゜Д゜)ノdice4:2016/07/07(木) 20:42

https://ha10.net/test/read.cgi/ss/1461101891/989 続き

「みんな、急いで逃げて!」

 海の言葉を合図に僕は茅野の手をとって走りだした。
 瞬間、爆発にも似たような音があたりに響いた。
 って、あれ……?
 何も衝撃が来ない? 僕は不審に思って後ろを振り向いた、と――。

「うわぁっ!」

 僕は思わず目をつぶった。
 すごく、強い光が視界をさえぎってきたのだ。

「チッ」
「何これ!」

 あたりでみんなの悲鳴が聞こえた。

「お前たちが暗視ゴーグルをしていて助かったぜ。おかげで強度が増した」
「何なの、これ……」

 僕はなんとか目を開こうと頑張ったけれど無理だった。

「おそらく、フラッシュグレネードだ。衝撃を与えると強い光を発する爆弾で、殺傷能力はないけど、人の視界を遮ったりできる……」

 近くで海の声が聞こえた。彼女も苦しそうな声をだしながら僕に解説してくれているあたり、おそらくやられたのだろう。

「そんなの、私には通用しないんだから!」

 この声!

「たぁっ!」

 誰かが、犯人たちと闘っている。おそらく……。

「やめろ、岡野!」

 前原くんの声が聞こえた。

「ひなた、あいつ。暗視ゴーグルしてなかったな……。まぁ、今回はさすがに助かったけど」
「でも、暗視ゴーグルをしていなくても通用するよ⁉ 私も、目が……」
「ひなたの場合、暗視ゴーグルをしていようとしていまいと。フラッシュグレネードがあろうとなかろうと、突っこむだろうけど……」

 あ、そういえばいつだったか。彼女、夜の訓練の最中に暗視ゴーグルをはずして射撃練習をしていたっけ。

「でも、さすがに一人の力には限界がある……」

 僕はなんとか目を開いた。
 岡野さんは、遠目からだからよくわからないけど……、目をつぶっていた。
 このままだと!

「ヌルフフフ。ご苦労様です」

 ⁉

「皆さんが足止めをしてくれたおかげで、なんとか間に合いましたねぇ」

 ここででてくるとか……。

「早速、手入れを始めますか……」

 さすが、僕らの担任だ。
 僕は安心して、なんだか力が抜けてしまった。



 ここでまさかの殺せんせーを登場させてしまった……。


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