[銀杏は知っている]
3.久しぶりの出会い
私は、ココハちゃんの、アメリカに帰国する飛行機を眺めた。
(ああ、美優ちゃんと出会えたのも、ココハちゃんのおかげだし、ココハちゃんには感謝することばっかり。)
美優ちゃんは、他の町に引っ越ししてしまって、この町に残ったのは、私と栄子ちゃんのみ。
「彩ちゃん、ココハちゃんのこと大好きだもんね。アメリカにいく飛行機ばっかり、ずっと見てるよ。」
栄子ちゃんと並んで歩く秋の道。
紅葉や銀杏が散乱しているくらいいっぱいの秋の道で、カフェに向かう。
「私、ココハちゃんがいとこで良かったな。ココハちゃんのおかげで、いろいろなことができてるから。」
栄子ちゃんは、「早くまた会えるといいね、ココハちゃんが来たら、私と美優も呼んでよ。」と言って、カフェのドアを開けた。
ここのカフェは、若武と美優ちゃんがふたりでお茶してたところ。
でも、中2の秋、いい印象のカフェに移っていったんだから。
4.1年前、このカフェで
「彩ちゃん、ココハちゃん、栄子!」
美優ちゃんは、私たちより早く、集合場所に来ていた。
「ごめん、美優。ちょっと遅れた。」
栄子ちゃんが言って、私とココハちゃんも、美優ちゃんに謝る。
「全然!そんなこと気にしないで。じゃあ、行こう、カフェ。」
美優ちゃんがオススメのカフェで遊ぶことになっていて、カフェへの道を歩いていく。
肩を並べて歩く…
ココハちゃんはひとり背が高く、美優ちゃんも背が高いし、私より、栄子ちゃんの方が背が高い。
「いらっしゃいませ。」
うっ!
若武と美優ちゃんが来てたところっ!
「彩ちゃん、ココハちゃん、栄子、たっくさん食べてってよ。お金、パパが払ってくれたから。」
払ってくれたからぁぁ!?
「彩ちゃん、ココハちゃん。美優、お金持ちなんだ。美優のパパ、払ってくれるタイプだから、いいの。」
続く
続きかくね。
>>179
だね。
だけなのに、伝えたいこと分かる。
たった二文字なのに。
日本語ってすごいわ♪