「あの、電気器具ネコの話ですか?」
図書館にいた女の子が立ち上がって言いました。
私たちは顔を見合わせました。
そして、梅くんが代表で言いました。
「俺たち、電気器具ネコが起こす事件を阻止したいんだ。君、誰?」
「すみません!私、城木明依です。電気器具委員会の、書記です。」
「電気器具委員会だったんですか!俺も電気器具委員会なのに…」
城木さんと梅くんは、委員会での繋がりがあり、何やら話をしています。
「ひなみん、梅、まだ事件が起こるとしか言ってないよね?怪しくない?梅だけど、梅じゃない気がする。」
「梅くんじゃない?どういうことですか?……では、3人の合言葉を決めたらどうでしょうか?」
「いいね。じゃあ、図書館探偵団でどうかな?」
「団を付けるといつもと同じなので、図書館探偵はどうでしょう?」
リッカくんと会話を少なくして、目でやり取りして、私が梅くんに仕掛けることにしました。
「梅くん。私たち、3人の合言葉を決めたんです。」
続く