「ひなみちゃん、ふざけないでよ。
俺、一生懸命図書館で調べたんだよ。
占いの本で、俺と相性がいい人。
だって、ダンスパーティで踊る人が
いなかったら、恥ずかしいし、
もったいないよね。ひなみちゃん、
可愛いからさ、ひなみちゃんの誕生日
とか調べて、俺の生年月日と占った。
そうした結果、相性抜群だったんだ。
お願い。俺と踊ってください。」
正直、瀬川君のこと、嫌いではない
ですが、好きではないんですよ。
どうしたらいいんでしょうか。
「あの・・・思い出したんですが、
一之瀬さんと誕生日同じですし、
血液型も一緒。占いに必要な要素は、
私と一之瀬さん全て同じなんですよ。
それに、一之瀬さん、瀬川君のこと
好きだと思っていますよ。きっと。」
瀬川君は目を見開いて、一之瀬さんの
方に走っていった。
はぁ、良かった。
これで説明がつきます。
学校で人気な瀬川君が占いの本を
見ていたのだから、図書館に人が
たくさん集まったわけも。
「ひなみん、踊る人がいないの?
俺と踊ろうよ。」
「はい。ぜひ。」
それから、ずっとリッカ君と踊った。
「ひなみん、俺、ひなみんのこと
誰よりも好き。梅にも言ってきた。
そうしたら、ひなみんと一緒にいな。
って言ってきたから。だからさ、
俺と付き合って。」
「ええ。喜んで。」
ということで、文化祭の今日、私と
リッカ君の恋は実ったのでした。
終わり
リッカくんと付き合うんだ!
モモは、リッカくんが好きなの??