>>614の続き
『シンデレラは知っているpart2』
「ただいま。」
はぁ。
ブラジル行きたくないよ。
とりあえず、このことママとパパ納得したのかな?
サッカーなんて内容で行くの!?
観光旅行がよかった〜!!!
「彩黄、元気ないじゃないの。どうかしたの?」
ママ、鋭い。
さすが私のママ。
「うんん。考え事してただけ。」
はぁ〜。
小説によくある言い方だ。
この、考え事してただけって。
絶対考え事してないのに。
「彩黄?考え事してないでしょう。」
ママ、何で分かるの?
で、でも、違うって言わなきゃ。
「えっと、」
「俺が、ブラジルのこと話してな」
お、お兄ちゃん!?
普通に言わないでよ!
私、ずっと溜めてたのに!
「ちょっと、和騎。言わないって約束だったでしょ!違うことを言ってないでしょうね!?」
お兄ちゃん、ママに怒られてる!!!
私がボソッっとしてたから。
パパも、お兄ちゃん睨んでるし。
お兄ちゃん、かわいそう。
悪いの、私なのに。
「とにかく。彩黄。気にしなくていいのよ。彩黄は、楽しくブラジルで生活したらいいんだから。長い期間じゃないわ。気にしないで。」
「そうだぞ。彩黄。サッカーは和騎の目的だ。ゆっくりしてればいい。」
ママ、パパ。
これじゃ、お兄ちゃん悪者になってる?お兄ちゃん、私、いつか何かするからね!
>>623の続き
『シンデレラは知っているpart2』
あぁ〜乗っちゃった飛行機。
それに、ノッタのは飛行機だけじゃないの。
浜田de新聞っていう浜田の新聞部の新聞にも。
サッカー選手上杉和典の娘、上杉彩黄は日本を、浜田を、旅立つ!と。
「旅立つって。彩黄ちゃん、旅立つわけ!?あたしたちと、ずっといるって約束したのに!」
梨乃(りの)ちゃんっ!
お願い、分かって。
お兄ちゃんのサッカーなの!
「梨乃、用事って物があるよ。」
純鈴(すみれ)ちゃん…
梨乃ちゃんは、モジモジしてその場を去った。
「純鈴ちゃん、ごめんね。でも私、明日ブラジルに行くから。」
ああ、行きたくないのにっ!
続く