第1話 プロローグ
窓から光が差し込む。朝日だ。
「……………。」
朝はどうも苦手なのだ。起きるのがつらい。また暇な仕事が始まるのだ。
街人「あら。おはよう。ご飯は?」
?「あ、いえ。お腹空いていないので…」
私に家はない。親もいない。………いや、家族がいないと言った方が正しいかな。
「ほら!アル!行くぞ!」
「あ、待ってよ兄さん」
下ではこの街でも有名なエルリック兄弟が話している声が聞こえる。
?「行かなければ」
私は、その喋り声を合図にして立ち上がった。
?「お世話になりました。」
??「やあ。待ってたよ。行こうか、カラナ・ジェーカー」