鋼の錬金術師〜雷が鳴る瞬間〜

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3:奏◆vo:2016/10/12(水) 19:40 ID:P1k

第2話 鋼の錬金術師

『…コーネロ様が今日も…』

ラジオからそんな胡散臭い放送が流れてくるのを聞きながら、俺は弟のアルフォンス・エルリックと話をしていた。

アル「ラジオで宗教放送?」
エド「神の代理人…ってなんだこりゃ?」
店主「いや、俺にとっちゃあんたらの方がなんだこりゃ?なんだが…。大道芸人かなんかかい?」

思わず吹き出しそうになった。いくらあんなナリだと言えども、大道芸人とは。本当に面白い発想をする人もいるものだ。

エド「あのな、おっちゃん。俺たちのどこが大道芸人に見えるってんだよ!」
店主「真っ赤なコートに鎧の姿。もうそうとしか思えんが…」

なるほど。そう見えるのか。

店主「それにしても、ここいらじゃ見ない顔だな。旅行か何かきい?」
エド「おう、ちょっと探し物をな。ところで、このラジオ放送は何なの?」

それは私も疑問だった。変なやつだったら、私が先回りして始末しなければならないではないか。

店主「コーネロ様を知らんのかい?」

コルネ様?

エド「……アル、知ってるか?」
アル「全然。初めて知ったよ」
店主「コーネロ教主様さ!太陽神レトの代理人!」

あ、コーネロね。…要は思い込みってことですね。太陽神レト…。
それから、店主がコーネロについて話していた。

店主「って、聞いてないな坊主。」
エド「うん。だって宗教興味ねぇもん。」

宗教、ですか。私は…どうなのだろう。知っている宗教と言えば、キリスト教やイスラム教とかですよね。

エド「ごちそーさん。お代はここに置いとくよ。行くか、アル」
アル「うん。よいしょっと……」

ガツン と、大きな音がなり、何かが落ちる音がする。ラジオだ。

店主「あーー!困るよお客さん!大事なラジオがバラバラに…」

アル「ごめんなさい、おじさん」
エド「悪い悪い、すぐ直すからさ。アル、錬成陣…を………書いたな」

ん?あいつら、まさかこんな街中で錬成を…?

アル「それじゃ、いっきまーす!」


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