僕は、カノ。
あの二日間から、随分時間がたった。
この間、僕らの娘の誕生日だったんだ。
僕らってのは、つぼみと僕のこと。
で、今日は僕の誕生日。
「パパ〜おたんじょうびおめでとー!」
「修哉。おめでと。」
娘に引っ張られながら、つぼみが僕を起こしにきた。
「ありがと」
ベッドから、体を起こした瞬間、激しいめまいに教われた。
>>877.ぬ、脱ぐなああああああ風邪引くううううう!!!
>>878.カノおおおおおお!!!
>>879.過去に行っちゃった系か!?←
━TUDUKI←UZAI━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「あら、貴女の妹でしたのね。化物のような妹を持って・・・可哀想ですわ」
ユアさん(らしき人)が言う。正直傷付く。わたしは・・・まあ、化物と言われても仕方ないかもしれない。
「「ふうん」」
修哉とお姉ちゃんの目が変わる。
「つぼみ、そこのベッドに座って待ってて。ちょっと佐田日(さだか)さん、話があるから来て」
佐田日・・・あの人の名前?佐田日ユアかな。
・・・・・。
ドアの向こうから若干グロテスクな音がする・・・。
グシャ ゴギッ ドゴッ
・・・知らないことにした方が良いのかな?
━━暫くして━━━━━━━━━
「はー!すっきりしたー!」
「だな。私も久々にすっきりしたよ」
ドアが開き、お姉ちゃんと修哉が入ってくる。すっきり?一体何が・・・。
「えっと・・・何があったんだ?」
お姉ちゃんと修哉はわたしの頭を撫でて言った。
「「つぼみは知らなくて良いよ」」
・・・気になるけど、気にしないフリをする。
無感情のフリをよくしていたから「フリ」をよくするようになってしまった。
とりあえず、ニコリと笑う。
「解った。まあ、きっとそのうち忘れるよね」
ムギュと修哉が抱き付いてきた。
「つぼみ可愛い。結婚しよう」
「「ふえ!?」」
結婚?わたしと修哉が・・・?否、そりゃあ一瞬ユアさんが羨ましく思ったことはあったけど・・・。
「ど、どうして?」
「僕、真面目につぼみが好きになった。
元からユアさん嫌いだったんだよ。化物発言でユアさんとの婚約は取り消されたし・・・。
僕は初めてつぼみを見たときからずっと可愛いって思ってて、一緒に過ごしていくうちに、つぼみが好きになったんだ。どうか僕と結婚してください!」
真剣な表情ではっきり言われる。どうしよう・・・嬉しい・・・涙が出てくる。
「つ、つぼみ、嫌だった?」
必死に首を振る。
「違う・・・嬉しいの。
その、わたしで良いのでしたら・・・喜んで・・・」
修哉と手を合わせて、一つキスをする。
わたしは今、きっと世界で一番幸せだと思う。
「凛さん・・・あの、」
「あ、お姉ちゃん・・・」
あ、わたしの親族、お姉ちゃんしかいない・・・。結婚って確か親族の許可とかあったと思う。
「修哉は気に入ったし、つぼみの為に凄い行動をするやつだし、良いよ。
まあ、何よりつぼみが嬉しそうだったしな」
「お姉ちゃん・・・!!!ありがとう!」
わたしはとびきりの笑顔を向けた。
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『結局感情少女人形居なかったね』
『けど、幸せに暮らしてるよって店長言ってたよ』
『人間に戻ったんだ』
『そう。で、持ち主?の男の子と結婚したって』
『うわー凄い!』
『でしょう?アタシもああいう風になりたい!』
『けど、男運酷いじゃんwwww』
『それ言っちゃダメ』
『アハハwwww』
『あるところに、一人の女の子がいました。』
『女の子は酷く嫌われていて、唯一お姉ちゃんだけが生き甲斐でした。』
『女の子はある日、家が火事に会い、お人形になりました。』
『お人形になった女の子は男の子に出会いました。』
『男の子は一目で女の子が好きになりました。』
『男の子は女の子を沢山愛でました。』
『女の子も男の子を好きになり、二人は結婚しました。』
『女の子は男の子とずうっと幸せに暮らしました。』
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終わりです。終わったw酷い終わりかたwwwwけどまあ、楽しかった!←自己満足
・・・・次何書こうか考えてるwwwwおやすみー🎵
merryChristmas🎵