登場人物 モモ、薫、いちご、美月。
〈運動会でレッツゴー!〉
「運動会当日だぁ・・・」
モモがびくびく言う。
「モモちゃん大丈夫?」
いちごがモモを見つめる。
「モモちゃん、運動音痴だから気をつけて!」
薫が「ファイト!」と言うように言う。
「って言うか私らも不安だなぁ」
「た、確かに!運動会何て小学校以来だもん!」
アイドルのいちごと美月は、小学校以来の運動会らしい。
「私もがんばらなきゃ!」
第一回目
100メートル走
いちごと薫の勝負。
「負けないよ!」
「うちも!」
「位置について、よーい」
パーン!
だっと走る二人。
「スッ凄い、はやっ」
モモが目を見張る!
美月はニコニコしながら見ている。
ゴールは、同時で、二人とも一位に輝いた。
その後は、どんどん競技は進んでいった。
最後にいちごと美月のステージがあって終わった。
「わぁー」
薫が珍しく瞳をキラキラさせていた。
「イヤー終わった、終わった!」
いちごがううーんとのびをしながらいう。
すると、薫が歩くのを止めた。
「邪気だ・・・」
モモもうなずく。
「邪気?」
邪気を知らないいちごと美月はきょとんとした。
「悪い言葉を使うと出てくる物なの、悪い言葉=マガゴト。マガゴトを使い続けると、鬼に操られてしまう、それを止めるのがうちら、ミコトバツカイと文房師」
薫が説明した。
「薫ちゃん!白札貸して!」
モモがパッと手を出す。
薫が一瞬戸惑ってからうなずいた。
「何々?面白いこと起こるの?」
いちごがワクワクしながら言う。
モモが筆を出して、白札に文字を描く。
「筆?!」
「ミコトバツカイの名において桃花ことほぐ言葉の力!」
「え?何?何て?」
白札が中を舞う。
『散』の字。
いちごと美月には、何も見えなかったがモモと薫がほっとしたような顔をしたので、安心した。
「モモちゃん凄いよ!」
いちごが言った。
「ううん、いちごちゃんの方がスッゴい、人前平気出し足早くって──」
「モモちゃん?」
美月がモモに近づく。
「はっはい!」
「人に出来て、自分に出来ないこと何てないんだよ!だからモモちゃんも頑張って目指したいものに近づいてみて!」
「・・・はい!」
いちごがにっこり笑う。
「ホントに今日来てよかったなぁ、モモちゃんと薫ちゃんにも会えたし、明日からまたアイカツ!がんばらなきゃ!」
「また会える?」
薫が言う。
いちごと美月がにっこりうなずく。
薫もほっとしたのかにこりと笑った。
「また会いに来る、どんなときでもね」美月がきっぱり言う。
「台風の時でも!」
いちごがハハハと笑いながら言う。
モモが「また会える日を楽しみにしているね‼」
「「うん!」」
四人の声が真っ青な空に響き渡った。
終わり・・・
面白いです!運動会、楽しそうですね