【こちら旺司ファンクラブ委員会!】
1.突然転校生
あたし、白石ゆのは、教室を見回して一言思いきりっ!
「また仲良くしてくださいっ!」
三ツ星学園に帰れた今、隣に旺司はいないけど、七ツ星学園じゃない、あたしの大好きな三ツ星学園の教室が視界に入っている。
とうとう、帰ってこれたんだ!
〜放課後〜
編集部の部室へ軽い足取りで歩いていくあたしがいる。
編集長のあたしは、パーティーの雑誌をずっと作ってるんだ。
ガチャ
あたしがいたときと変わっていなくて、(部屋はずっと、ずっと綺麗だけど)編集部の部室に踏み込む。
クラッカーが鳴る。
しおりちゃんとエンマがクラッカーの紐を引いた。
すると、部室に置いてあるロッカーが動いた。
しおりちゃんっ!霊いるのっ!
すると、ロッカーのドアが開いた。
しおりちゃん、エンマ、逃げるよ。
ロッカーから出てきたのは、霊?
じゃないじゃん!
灰塚先輩とカレンさん!
「久しぶりだねぇ。ケムシ。」
そうだ、カレンさんから、ケムシって呼ばれてるの忘れてた!
灰塚先輩は、大きな大きな花束を差し出してきた。
「白石、よく七ツ星で生きていけたな。尊敬する。が、しかし。その頭をどうにかしてくれ。」
花束を受け取った後、灰塚先輩からのつらいつらい言葉が、胸にグサグサ付き刺さった気がする。
頭っていってたっけ?
あたしの頭がよくなったってこと?
ついにミトメタワケ?
続く