[ナゾトキ姫と謎のトモダチ]
「皆さん〜、聞いてください〜」
霧芭璃さんと霧芭瑠さんの紹介をするのに、みんな聞いてません〜
「ちょっと、詩音さん。ちゃんとやってよね…その…学級、委員長ってやつやってんでしょ…?」
霧芭璃さんが、小さな声で呟いた。
わたしがしっかりしないと。
「皆さん!転校生をご紹介するので、聞いてください!」
思いきって言うと、みんながこっちを急に見た。
ヒィィ
急になんなんですかぁ!
「双子で、黒橋霧芭璃さんと霧芭瑠さんです。自己紹介お願いします。」
はぁぁ、終わりましたぁ。
霧芭璃さんの方を見ると、手がガチガチしている。
頑張ってください!
わたしも頑張って声をかけたのですから、霧芭璃さんもできます!
「あ、あ、あ、あたしは、黒橋霧芭璃です。よ、よ、よ、よろしくお願いしますぅぅっ!!!」
霧芭璃さん言えました。
思わず拍手すると、みんなも霧芭璃さんに拍手した。
さあ、霧芭瑠さんは、
「皆さん初めまして。わたしの名前は黒橋霧芭瑠です。充実した高校生活が送れるよう、皆さんこれからよろしくお願いします。」
わたしが拍手する前から、拍手が大きくなっていく。
霧芭瑠さん、完璧です。
「霧芭瑠、すごすぎ…」
下校時間。
わたしと霧芭璃さん、霧芭瑠さんと一緒に帰っている。
自己紹介のときのことを、霧芭璃さんはずっと気にしている。
「霧芭璃、肩の力を抜いてごらん。」
霧芭璃さんの肩が柔らかく見える。
きっと、霧芭璃さんなりに頑張ってやっているんだろう。
続きリリカよろしくね!
>>53
続き更新するよ↓
>>54
梅くんのこと好きなの!?
続き気になる〜♪
>>55
分かってるからダイジョブ!!!