いつのまにかめちゃくちゃ書かれてる!
前回は>>161です
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この生物はなんだろう。
青い…猫?
「あい!おいらはハッピーです!」
私とグレイさんは電車であの話以降は会話を続けないで、私は窓の外の景色を眺め、グレイさんは肘を立てて寝ていた。
エルザさんとウェンディさんはまだ帰ってこなかった。
でも、時間が経ち気づいた時にはトンネルに入っていた。
どうやら寝ていたみたいだ。
グレイさんに視線を向けるとやはりまだ寝ていた。
まぁ、寝たふりか何かはわからないが、まだ二人は戻っていないようだ。
何も変わっていない…。
…変わって、いない?
一瞬視界の下ぐらいに青い何かが見えた。
ゆっくりと視線を向けると、グレイさんの隣に青い生物がこちらをじっと見ながら座っていた。
「…なんですか?」
「あい!おいらはハッピーです!」
ハッピー…聞いたことがある。
というより、さっき耳にした気がする…。
あ!確かナツさんのそばにいたって言ってた…。
「あなた、ナツさんの…?」
「あい!エクシードです。
おいらエルザに遣いに行かされてギルドまでルーシィのことを伝えに言ってたんだ。
だから、一度もお見舞いに行けませんでした」
「エルザさんに?優しそうなのに?」
「記憶がなくなると、そこまで忘れちゃうんだね。
エルザには誰も逆らえないんだ。だってエルザはね…」
「あ、後ろ」と教える前にハッピーも後ろの気配を察知したようだった。
恐る恐る振り返る、そこには仁王立ちしたエルザさんがたっていた。
「ハッピーこんなところにいたのか。探したぞ」
「ナツのそばにいても意味がなかったので」
「ほう、だがそれよりも気になることがあってな」
何故か、ゴゴゴゴゴという効果音が聞こえた気がした。
「だってのあとは、なんだ?」
その後のことは、はっきりいって伝えられない。
だが、エルザさんに誰も逆らえない理由だけは明確にわかった。
「こいつがハッピーだ」
さっきと同じ席に座り、エルザは自分の膝にハッピーを置いた。
ハッピーはボロボロなのは言うまでもないだろう。
「で、マスターはなんと?」
「あ、あい…。一応このあとチームでの仕事は考えるように、だって」
「そうか…。まぁそれもしょうがないだろう」
私のせいで、仕事に行けなくなったのだろうか?
そしたら、私はなんのためにいるのだろう。
多分私はどう何やっても役に立たない存在なのかもしれない。
だから、今こんな状況になったのかもしれない。
「おいルーシィ。暗い顔すんなよ」
「そうですよルーシィさん!ポジティブに行きましょう!」
私の雰囲気を察したのか、二人が声をかけてくれた。
ほら、やっぱりまた迷惑をかけた…。
「でも…」
「ルーシィ、窓を見ろ」
エルザさんに言われて窓を見る。
そういえば、何故か窓の外の景色を見てなかったことに気づく。
そこには、さっきまでの穏やかな場所とは違い、打って変わって賑やかで明るい騒がしい町中だった。
「ここが私たちの街、マグノリアだ」