フェアリーテイル ナツルーグレルー小説10!

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84:桜◆kk:2017/09/18(月) 20:20 ID:8Hw

「起きたか、ルーシィ」

隣を見るとエルザちゃんがいて、時計を見ると0時を過ぎていた。

「ママとパパには連絡しておいた。もう少しでここに着くそうだ」

「だ、ダメだよ!エルザちゃん!!」

ママとパパは今日、西の大陸に行った。しかもお仕事で…

「私ならもう元気!だからママとパパには早く西の大陸に帰るように言って!!」

「ルーシィ…」

私のせいでお仕事が失敗するのはイヤ!!

すると、エルザちゃんは私の頭を撫でた。エルザちゃんは微笑んでいる。

「ルーシィ、ママもパパもお前が心配だから帰って来るんだ。たとえお仕事が失敗しても、それはお前のせいではない。」

「エルザ、ミラとラクサスだ。」

「ああ、分かった。ルーシィ、ママとパパが来た。」

私のパパとママは優しいって知ってるけど、なんだか今はとっても冷たい人だと思ってしまう

お仕事を優先して、娘の誕生日も忘れて、でも私を愛してると言ってくれた人

「ッ!」

また頭が痛くなった。痛いのもあるけど、苦しい…!

「けほ、苦しい…!」

「ッルーシィ!!」

ママが私を抱き締めた。なんでママが…?

「ミラ!何故ここにお前が?」

「来るのが遅ェんだよ…」

いつの間にかパパもいる!ママは私を抱き締めて、パパは私の隣に座って頭に手を置く。

「ママ…」


桜◆kk:2017/09/28(木) 11:59 ID:8Hw [返信]

>>84の続き

「ご、ごめんなさい…私のせいで迷惑かけちゃって…」

「まったく…おバカな子ね。パパもママも、あなたたちと一緒にいる時間は少ないかもしれないわ。お仕事もあるしね」

ママは私を抱き締めたまま、話を始める。

「だけど、ママとパパに遠慮せずに甘えなさい。」

ママとパパと話す時間は少ない。お仕事が忙しいから。それでも、私とスティングを気遣ってくれる。

「たまにしか聞けないかもしれないけど、わがままも言っていいのよ」

ママと一緒にいると、何故か嬉しくて、胸があたたかくなるの。

そしてどこか、懐かしい。

「ミラ、ルーシィ」

「エルザ!」

「ミラ、今日はお前もラクサスもウチに泊まっていけ。ジェラールもそう言っている。」

「そう…?じゃあ、お言葉に甘えようかしら」

ママとエルザちゃんが部屋を出ると、頭痛が私を襲って来た。

頭の中に、人がいる。桜色の頭、青い猫、緋色の髪に鎧の人、謎に裸の人、青い髪の女の子、白い猫…

その人たちの顔は、霧でよく見えない。

「ふぇありー…てい、る」

頭に浮かんだ文字を口に出してみる。

フェアリーテイル 妖精の尻尾

「るーしぃ…はーとふぃりあ…」

ルーシィ・ハートフィリアって誰?ルーシィは私よね、?

「なつ、どらぐにる…はっぴー…いぐにーる、さらまんだー…」

次々と言葉が出てくる。どれも知っているようで知らない。てか、ナツってナツ・フェルナンデスじゃないの?

「ぐれい、ふるばすたー…えるざ、すかーれっと…さいきょうちーむ…」

分からない。でも分かる。この人たちのこと、知ってる。

「おうどうじゅうにもん…せいれい…ッ!アクエリアス!ロキ!バルゴ!キャンサー!スコーピオン!カプリコーン!サジタリウス!アリエス!ジェミニ!タウロス!」

思い出した。

全部。

ナツ・ドラグニルも、ハッピーも、グレイ・フルバスターも、エルザ・スカーレットも、最強チームも

黄道十二門の星霊も、妖精の尻尾…ギルドも

「なんで忘れてたのよ…あたし…」

あたしの頬に、涙が伝った。


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