氷雨のやつの続きです!
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安倍の邸で六合から報告を受けた晴明は、言葉を発することができないでいた。
ついに、見つけた。
だがそれは、『昌浩』ではない、と?
そして、氷雨。彼女は一体何者だ。
彼女の狙いは十二神将と安倍の一族なのだという。
神将だけなら分かる。今までも、その強大な力を求めて彼等を奪おうと試みた術者などはいた。
何故、安倍の一族をも狙うのか。
どこかで恨みを買ったのかとも考えたが、覚えがない。
どうしたものか。
複雑な思いを吐き出すように、晴明は溜息をついた。
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氷雨の隣を歩いていたY陽は、ふと彼女の横顔を見て立ち止まった。
「ねえ、氷雨」
声を掛ければ、長い髪を揺らし、僅かにこちらに顔を傾ける。
「さっき十二神将に、『大切なものを失くした』『諦めきれない』って言ってたよね。神将達の大切なものって、なに?」
暫しの沈黙が降りた。Y陽の斜め上を見つめて、氷雨は口を開く。
「…さあ、な」
「あー、またはぐらかす!俺にはなんにも教えてくれないもんなー、氷雨は。…じゃあさ。氷雨にとって大切なものってある?」
楽しげに話していたが、聞いた瞬間に彼女の纏う雰囲気が変わったことに気がつき、Y陽は少し瞠目する。
漆黒と銀。二つの視線が交わった。
氷雨の瞳に捉えられ、動けなくなったY陽。
そんな少年に、彼女は僅かに目を細めた。
「……ああ、あったよ」
冷たい風が、二人の間をすり抜けた。
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久しぶり、氷雨……!
あ、あんまりしっかり読んじゃ駄目だよ、よくわかんないことになってるかもだから!
>>140ふふ、うふふふ…♪
やっぱり咲夜は最高だね!氷雨様ぁぁぁぁあ、って軽く叫びながらニヤニヤが止まらず読んでた!なんか嬉しくて!!
私もぼちぼち頑張るねぇ…。
なんか来れなくなることがあるかもだけど…