続き
そんなこんな色々あって、蒼香ちゃんは、男女問わず人気のまま、学校が終わった。
「にしても、蒼香ちゃん人気だったね。」
「転校生は最初のうちは人気が出るものだよ。でも、あそこまで人気なのは聞いたことないよ。」
実咲が笑いながら言う。
先輩たちまで来たのは、流石に私も驚いたけど。
「………青葉蒼志、彼の語る理論は興味深かった。」
ケイはケイで、蒼志くんと仲良くなってるみたい。
「でもさ、髪色が青なんて、かなり珍しいよね。」
優月が不思議そうに言った。
「青髪は基本、いや普通なら染めない限り、見られない髪の色だが、あの自然的な色なら生まれつきとみても、違和感はないはず。」
ケイはペラペラと説明していた。
優月と実咲はへぇ〜。
と納得していたけど、あの蒼髪じゃ、詩織先輩が飛んできそうだなぁ。
「ギャアアアアアアス!」
「なんの音!?」
いきなり男子生徒の悲鳴と、何か殴る音が聞こえたので、私と実咲は走って音の方向に着いた。
そこには、肩を痛そうに押さえる、男子生徒と、手をペシペシと誇りを払うように叩いてる蒼香ちゃんがいた。
「えっ、えーと………蒼香ちゃん?」
「ああ、氷室さんに………えーと………アスナちゃんだっけ?」
「アスカだよ!」
アスナって誰!?
と思った私はすかさず訂正した。
「ていうか、何があったの?青葉さん。」
心配そうに実咲が蒼香ちゃんに聞いた。
「あ、はい。武道が強い人がタイプって言ったのが上級生に知れたみたいで、俺が勝ったら付き合えなんて言い出す人がいたので。」
「それで?」
私は少し興味があったので聞いてみた。
「肩を捻りながら背負い投げして、肩をやりました。」
「「絶対折れてるよそれは!」」
実咲と私が突っ込む。
もしかして、蒼香ちゃんって、超超超超武道派だったり!?
続く
蒼香ちゃん凄!?
って言うかアスナって(汗)