Aケイ編
「は〜い、今度はケイにお越しいただきました〜」
「・・・帰っていいかな」
「やめーい。」
帰ろうとするケイを掴んで、イスに座らせるべるなに。
「じゃあ、どうすればいい・・・」
「ケイ、アンタの苦手なものってのは、ズバリ、チョコレートだろ?」
「・・・」
ドヤ顔で、指を指すべるなにに、黙りながらも、頷くケイ。
「じゃあ、まずは・・・チョコレートをシンプルに食べて貰おう。」
「・・・アスカのときみたいなことは?」
「フ・・・チョコレートをどうやって他の料理に混ぜろと?
どうしてもチョコレートが主体のものが出来上がるだろうがッ!」
クッキーに少し混ぜる、カレーに入れる、など、様々な方法があるのに、すっかり忘れているべるなに。
馬鹿なので、しょうがない。多めに見るしか出来ない、皆。
「じゃあ、いただきます・・・」
ケイはチョコレートを、一つ食べた。
「うぷっ・・・」
一瞬で顔が青色になるケイ。やはり甘いものは苦手。
更に甘いものの象徴と言っても、過言ではないチョコレート。
「ケイ、ギブアップ?」
「ぎ・・・ギブアッ・・・」
「え〜、怪盗レッドのナビ担当ともあろう、あのIQ200かつ、色んな天才の鼻っ柱をへし折って来た、あのケイがギブアップですかぁ〜ッ?
しかもォ、ケイが散々動物動物、って言った、あのアスカが、カボチャを攻略しようと奮闘したんだぜ〜?
なのにィ、ケイがギブアップですかぁ〜ッ?」
「なんだと・・・」
一瞬、殺意に目覚めたような顔で睨むケイだが、チョコレートを、一気に食べる。
涙流しながら。甘ったるさで死にそうになりながらも。
「はい、ケイ、無事に攻略!」
続く(次回は誰か、お楽しみに)
うをおおおお……
最終的に攻略したと言って良いんでしょうか……?
涙を流すケイさんとは……
興味も湧くけど可哀想で見てられないかも……。
(お前もさっさとトマトを攻略しろー🍅🍅🍅🍅🍅)
↑無理無理無理無理イヤです!!
後日談
「ケイ、はいこれ!」
「なんだこれは」
アスカがケイに、ハートのラッピングの者を手渡し。
すると。
「実はね、べるなにから、『ケイがチョコを克服した・・・』だって!だから、手作りチョコ!」
「べるなに・・・」
ケイは怒りながらも、アスカのチョコレートを受け取った。
そして、パソコンをいじりながら、チョコレートを食べた。
ケ イ は 二 度 死 ぬ
と言わんばかりの表情であったとさ。
ケイ編終わり