日常回がない気がしたので取り敢えず書く
「ふぅ……重い……」
生徒たちが大はしゃぎするほど喜び、皆が休んで遊ぶ夢のゴールデンウィークだと言うのに学校に来ている氷室実咲―こと生徒会長。
彼女はGWでも生徒会の仕事などで度々学校に来ることなどがあり、重いものを運んだりしているのだが、同じくGWでも部活の練習の助っ人に借り出されているアスカなどとも良く会うことがある。
「あれ、実咲それ運んでるの?手伝おうか?」
「あ、アスカも来てたんだ!部活の助っ人とかに借り出されてたの?」
「あはは、もうGWでまともに過ごした日が全然なくてさ……」
と他愛のない話を交えながら、アスカは実咲が重そうに運んでいた荷物をヒョイと取り、実咲と共に運び始める。
指定された教室まで大量の荷物移動だったため、男子にやらせなよ……と少し愚痴を吐きながらもテキパキと仕事をする二人。
怪盗レッドの時のような緊迫感も、勉強の時の頭の重さも、こうして学校での小さな日常を過ごしているときは和らぐ。
日常を、今を生きている感覚を感じながら、アスカは荷物をトン、と教室に置く。
「これで全部かなー。」
「結構あったねー。」
「とか言いつつも、アスカってば、私より二倍くらい運んでたのに全然疲れてないじゃん。」
「昔ながらの体育会系だからさ……あはは。」
「そこがケイくんにからかわれるポイントだって。」
アスカの背中をパシパシと叩きながら言う実咲。
「あはは、ちょっとやめてってばもう……って危ない!」
アスカはすぐに実咲の手を引っ張って後ろに飛び込み、実咲を抱いた状態ですぐに倒れ込む。
「え?アスカ?急に何が……って……」
アスカに何をされたか混乱している実咲が後ろを振り向くと、生徒会の荷物が落下して散乱していた。
更には、生徒会では一切使わないようなチェーンソーやライター、どう考えても玩具とは思えないような凶器などが隠されていた。
「これって……」
その後、凶器を隠していた証拠がアッサリと見つかり、新人事務員の男が逮捕されたが、アスカの元にはとある手紙が届いていた。
『少しは驚いたかい?怪盗レッド。
貴方の信愛なる相棒のお仲間より』
アスカはギリッ……と歯ぎしりをしながら空を睨んだ。
自分の相棒を奪った、あの組織を、あの男を。
日常書く予定がぶっ壊れた……orz
べるなにさん、小説おもしろいです!
あの組織っていうのは…もしかして…!!