7、楽器の吹き方
私は、家に入ってからすぐ部屋に向かった。
隣から、とても綺麗な音色が、きこえてくる。
この音は……、フルート!
朝陽が、吹いているのかな?
私は、部屋にあるトランペットの楽器ケースを見た。
私も、吹こう、かな。
そう思って私は、楽器ケースから、マウスピースをとって、口で音を出した。
音をある程度出したら、トランペットに、オイルをさし、トランペットに、マウスピースをさした。
〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
音を一通り出すと、窓から、
コンコン
と、ノックされた。
窓を開けると、フルートを持った朝陽がいた。
「いい音じゃん。お前にしたら。」
「余計なお世話。木官(もっかん)より出すの大変なんだよ。」
「ちょっとかして。吹いてみたい。あぁ、フルート、ちょっと持ってて。」
そう言って、私たちはお互いの楽器を交換した。
「あっ!待って!トランペット、持ち方があって……」
「ん、これじゃないの?」
「えーっと、ちょっと違くて、ここの指がこうで…、左手は、………こう!」
持ち方を教えていたら、朝陽の手が少し熱くなっているのがわかった。
「もっ、もう吹いていいか?」
「あっ、ごめん。いいよ。どうぞ。」
朝陽が、息を吸う。
スゥーーー
そして、楽器の中に息を入れる。
プスゥーーー
「っ、全っ然吹けねー。」
「ふふっ、でしょ?」
「もう、いいや。俺はやっぱりフルートだ。」
ん?
朝陽今、私の吹いた楽器、吹いた…よね?
って、ことは……
ひゃーーー!!
いっ、今更何考えてるんだろ!
気にしない、気にしない!
「あっ、そう言えば、これ、お前、吹いたよな?」
うっ。言わないでー。
「えっ、じゃあもしかして……、かっかんせ……。んんー!何でもない!!」
「わ、わかった!何でもないのねぇーー!!!」
良かった。直接言われると、恥ずかしくなっちゃう。
フルで言われなくて、よかったよ。
「あっ、ねぇ朝陽。ダマされた大賞みる?」
「俺は、アメトーク。」
「そっか。今度、みせるね!絶対面白い!」
「ふっ、アメトークもな。」
「じゃあ、もう遅いから。おやすみ」
「おやすみ、あぁ、楽器。ありがとな」
「うん、今度、フルート吹かせて。」
「あぁ、もちろん。おやすみ。」
私は、窓を閉めて、カーテンを閉めた。
その日は、マウスピースを洗ってから。楽器ケースに楽器と、マウスピースを入れて、寝た。
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自分が、実は、吹奏楽部でトランペット吹いてますww
わかっている人もいると思うけど、
楽器ケースは、楽器、マウスピースを入れるケース。楽器によって、大きさは違うよ。
マウスピースは、楽器の口をつける部分。あそこ、取れるんだよ。
吹奏楽部の子に聞いたら、よくわかると思うよ!
か、間接キス!!!あるよねー、ついやっちゃうの!!
ほわぁー。
フミカもトランペット吹いてるんだ?!すごいね!!!