ゲネプロ、本番の間はアイドルとして、お互いに倉庫での出来事は忘れていよう。
そう誓っていた。
本番が終わり、ステージ後の記者会見は予定の半分の時間で切り上げて病院へ向かった。
私達が着く頃には治療は終わっていた。
全身殴打、栄養失調、脳震盪、脱水症状。
他にも診察された病は、どれもこれもいじめのせいだった。
ゆめちゃんは病衣を纏った状態で病室で眠ったまま。
病室にはローラちゃんや真昼ちゃん達も。
諸星学園長はゆめちゃんの保護者と話している。
ゆめちゃんは四つ星学園をやめちゃうと思う。
私は直感でそう思った。
病院の先生曰く、『あと数分発見が、応急手当が遅かったら本当に死んでいた。
もし、あの時すばるくんが冷静さを失っていたら。
あの時、何もできなかった私が、ただただ嫌になる。
ロ「ひめ先輩……!」
ひ「ローラちゃん……。」
ローラちゃんはもう耐えられないと言わんばかりに私に抱きついて号泣していた。
ロ「ゆめを、ゆめを見つけてくれて、本当にありがとうございます……!」
違う。
私は感謝される人間じゃない。
ましてや、何もできなかった。
悔しい。
こんなの、憧れられる存在じゃない。
その時、ゆめちゃんの保護者と諸星学園長がやってきた。
ゆめパパ(以下、虹野大なので大)「ゆめっ!」
ゆめママ(同じく、景子なので景)「ゆめちゃんは!?」
ナース(以下ナ)「先程から脈は安定し始めて来ているのですが、意識は一向に戻りません……。」
景「そんな……!」
大「なぁ、あんた!あんたはこの事の重大さを本当にわかっているのか!?」
諸「もちろんです。」
大「だったら1つや2つ、ゆめの心配をしたらどうなんだ!」
諸「私も私なにり心配しているつもりです。」
大「ふざけるな!生徒の心配もできない学園なんかに、ゆめを通わせた私がバカだった!」
諸「………」
大「ゆめは残りたいと言うだろう。だが、そんな事は認めない!ゆめは今日付けで退学だ!」
ロ「そんなっ…!」
真「……。」
あ「分かってはいましたけど、やはりそうなってしまうのですね……。」
ピー。ピー。
機械の音が響く中。
この日、この瞬間。
四つ星学園創立以来、初めての退学者が生まれた瞬間だった。
アルルさん、よろしくお願いします!
いじめのやつ、どこまで読まれましたか?
>>759 や >>816 から読んで頂ければゆめがどうなったかわかります!
更新ですが、シナリオは沢山書き進めてあるんですけど文を叩き起こすのが難しくて、今私が投稿してある分を5話分だとすると、大体同じ分量で24話までシナリオだけ完成しています。
次話はもう少し待っていただけたら更新できると思います!
小説、読んでいただいてとっても嬉しいです!これからも是非よろしくお願いします!