<1話 完璧女王 >
これはあたしたちが各地のプリパラに派遣される前のこと。
「みれぃ、そふぃ。あたしやっていけるかな?」
3日後はいよいよ転校。その前にプリパラカフェで集まって話をしようと言うことになった。
あたしたちそらみスマイルは念願の神アイドルになった。
ジュリィも救えてすごく嬉しかった。
けど転校は少し心配だ。
「らぁらなら大丈夫ぷり!」
「うん〜。みれぃの言う通り。」
2人はにこにこと微笑んだ。この2人といると安心するんだ…。
本当にそらみスマイルでよかった。
「キャーーーー!リリムさまぁ〜!」
そんな歓声がきこえてきた。
(リリム?)
きいたことあるようなないような…。
「リリムさん。くるなら言ってくださればいいのに」
めが姉さんが呟く。
群がっていた先にはブロンドのロングヘアの子がいた。
さらさらと風になびいたその髪。そしてりんとした綺麗な顔つき。
(美しい)
思わず見とれてしまった。
「リアムさんってあの!?」
みれぃは目を丸めてびっくりしてる。語尾も忘れている。
「誰?」
「らぁら、知らないぷり…?リアム・グラッツィア。完璧女王と呼ばれていてグランプリに参加せずに神アイドルになったあの…。」
「グランプリに参加せずに!?神アイドルってグランプリに出なきゃいけないんじゃ…」
「システムが認めたみたいなの」
システムが認めた……。リアムさん…。
本当に容姿も綺麗ですごい。オーラも圧倒される。
「みなさんご機嫌。たくさんの歓声、ありがとうございます。私も嬉しく思います。」
声も綺麗…。本当に完璧な人だな。
「今日はパラ宿に遊びにきました。何卒、よろしくお願いします。」
リアムさんはぺこりとお辞儀をするとどこかに去って言ってしまった。
まだまわりがざわざわしてる。
「体力ありそ〜……」
「あたし、リアムさんと話してみたい!」
リアムさんについて知ってみたい!