「パーティーを開く…いいアイディアなんじゃない?」
昼休みの図書室、本を読んでる人で溢れかえってるとこ。
虹音、麗音、むむ、めめは隅っこに集まってスイーツをつくる本などいろいろ持っていた。
「私の家で開くからむむ君とめめちゃんは絵をかいたり、パーティーの飾りつけを作ってくれる?」
虹音は首を傾げしゃがみむむたちと視線を合わせる。
むむとめめは顔を見合わせて頷く。
「もちろん!」
「ありがとう!今日は木曜日だから…土曜日にしよう!」
時計の下にあるカレンダーをちらりと見た。
「わかった!虹音お姉ちゃん、麗音お姉ちゃん!お姉ちゃんには伝えておく!土曜日、虹音お姉ちゃんの家に行くって。パーティーは内緒にするから!いくよ、むむ!」
意気込みむむの手を取っためめ。手を引っ張り図書室から出て行った。
虹音はお姉ちゃんと言われたことが嬉しく、少し浮かれた顔をしてた。
麗音はじっとした目で虹音を見つめてた。
「それより麗音!料理についてはお母さんとするから!」
ふふっんと虹音は自慢げに微笑む。
何故自慢げになのかは麗音にはすぐわかった。
「お母さん、料理上手だもんね。いってもないのに家を使えるっていうのも昔からの特権。虹音は誕生日パーティとか励ます会とか前日に、しかも急にお母さんにいっておっけーしてもらってるものね。さっすが虹音のお母さんというか…」
麗音の言った通り、虹音のお母さんは前日にたてたパーティーでも受け入れてくれる。しかも料理が上手。
虹音はお母さんのそういうところが好きだ。
「さっすが麗音!それよりさ、なんで昨日、私がプリキュアに変身してる時わかったの?」
ふと気になり虹音は首を傾げた。今と違って背も高くなってるのに…不思議だった。
麗音は「え?」というような目をして眉をひそめた。
「なに言ってるの?わかるわよ、それくらい。私は伊達に虹音の親友やってるわけじゃないんだから。虹音のこと見てるし虹音のことならなんでもお見通しよ?夢を守る!っていうのも虹音の特権だし…。1人で守ろうとしないでよね?」
少し顔が赤くなっていつつも麗音は微笑む。
虹音は嬉しさのあまり胸がぐっと、なにとも言えない感じになってた。
麗音は「さっ、頑張るわよ」とつぶやきくるりと後ろを向き、歩き出す。
はっと我に返り、本を持ち虹音は後を追いかける。
「ありがとう…」
麗音の背中を見つめながら虹音はぽつりと呟く。
その4人でパーィー開いたら楽しくなりそうですね。
僕も早く続きが見たいです 楽しみにしています。