>>9の続き
放課後、いつものように図書室で真優ちゃんと梅君、そしてリッカ君と話していると、ゆっくりとドアが開きました。
ひなみ「どうか、されましたか?」
一年生と思われるその子に声をかけると、その子はおずおずと口を開きました。
一年生「図書館探偵団ってあなたたちですか?」
突然聞かれて、驚きつつもリッカ君が
リッカ「そうだよ。俺たち四人が図書館探偵団だよ。」
と答えました。
すると、その子はほっとした顔をして話しました。
一年生「解決してほしいことが、あるんです。」
* * *
ひなみ「そうですか。分かりました、引き受けさせて頂きます。」
一年生の子の話によると、いつも登校中に、何か怪しい音がするそうです。その音は、その子が通っているときしか鳴らないようで、とても怖いんだとか。
梅「やっぱり、ストーカーとかでしょうか?」
一年生の子が帰ったあと、梅君が呟きました。
真優「うん、その可能性が高いわ。」
真優ちゃんも頷きます。
ひなみ「明日、一緒に調査しましょう。あの子は、いつも7時30分頃に通る道で音がするようなので、7時15分に集合出来ますか?」
私が三人に聞いてみると、三人は深く頷きました。
真優、リッカ、梅「了解っ!」