〜episode1〜 一目惚れ
深瀬視点
「深瀬もやるよね〜〜始業式遅刻とかw」
「だよなー」
「なんだよなかじんもさおりちゃんも…」
「こらこら拗ねないの!」
春。俺は始業式早々遅刻して絶賛からかわれちゅう。
「いやーでも実感ないよね、俺たちが高二とかさ」
「いやーそうでもないけどなぁ〜 それより!先生たちが話してるの偶然聞いちゃったんだけど、うちのクラスに転入生が来るんだって!女子!」
「へぇ〜さおりちゃん転入生好きだよね〜〜」
「なんか新しいって感じすんじゃん!」
ふーん、転入生か…どんなやつだろ。 その時ガラガラーっとドアが開き先生が入って来た。
「ヤバッ!席戻るね!」
「みなさんおはようございます。新しく担任になりました、旭ヶ丘です。早速ですが転入生を紹介します。どうぞ入って」
そこに入って来たのはまさに…天使だった。すごく綺麗で…もう一目惚れだった。
彼女は淡々と自己紹介を始めた。
「◯◯県からきました、氷野哀加です。よろしくお願いします。」
「ありがとう。じゃあ氷野さんの席はー…藤崎さんの隣ね」
彼女は先生に軽く頭を下げるとスタスタとさおりちゃんの席に向かう。その間も僕は彼女を目で追っていた。すると彼女は少し僕を奇異な目で見て通り過ぎていった。
それでも僕は…嬉しかった