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私はドアを開けた。教室の中にはもう幾つかの人が集まっているようで、ザワザワしていた。私達も中に入ると、一人の女の子が話しかけてきた。
「初めまして!私麗日お茶子!
あなたは?」
『初めまして 星宮きらりです』
「可愛い名前〜 よろしくね
きらりちゃん!!」
麗日さん…お茶子ちゃんは麗らかに笑った。
『よろしくねっ』
「ちなみに、個性はど
んなの?名前からすると…星に関係
するのかな?」
『私は、"コンボスター"と"自由自在"
っていう個性で…』
私が個性を説明しているとき、話を遮るかのように誰かがドアを開けた。
なんか居る…
そのドアを開けた【誰か】は、寝袋に入っていた。その人を見て、クラス中の皆が驚いた。…が、また話を始めた。誰アレ…??
やはり【誰か】が気になって、またクラスに沈黙が走る。するとその人は起き上がり
「ハイ 静かになるまで八秒かかりま
した。君たちは合理性に欠くね
俺は君たちの担任の相澤消太だ
よろしくね」
と、いきなり小難しいことを口にした。自己紹介を添えて。戸惑う皆に、相澤先生は更なる戸惑いを与えた。
「今から体育着に着替えてグラウンド
に集合しろ 体力テストを行う」
え?入学式は?ガイダンスは?
「できる限り早くしろよ
時間は有限だからな」
戸惑う皆を気にせずに相澤先生は教室を出た。いきなりすぎる。これが雄英か…