「坂田、なんで…あやまんの?」
うらさんはハンカチで俺の涙を拭ってくれた。
「…だっ、て、俺…うら、さんに…」
「坂田?一旦落ち着こ。」
そうしてうらさんは俺の手をぎゅっと握る。
俺は深呼吸を何回かして落ち着かせた。
「うらさんに迷惑しかかけてないやん!俺がっ…体調管理しとけばっ!!」
情けない。ただそれだけや。
泣くと辛さが増す体。
目の前がぐにゃりと歪む。
「…っ!」
「…!坂田、大丈夫かっ!?」
見かねたうらさんが横にしてくれる。
「ごめん、なさい…ありがと…」
頭をポンポンしながらうらさんが言う。
「坂田、謝らんで。別に迷惑なんかじゃないよ?坂田さ、バカみたいなことしてるけど毎日頑張ってるでしょ?きっと疲れてたんだよ。今日は俺に甘えて体休めな?」
うらさん…。
俺…疲れてたんかな?
…今日はええよな、甘えても。
「ありがとう、うらさん。」
「ん、薬飲んで寝な。」
渡された薬を飲んで大人しく寝た。
あんなに大変だったのに案外すぐに眠れた。
*****
翌朝。
目を覚ましたとき、俺の体はすっかり元気になっていた。
すげ、一日で…!
「あ!」
うらさん、どこだろ?
キョロキョロすると机の上に置き手紙が。
うらさんからだ。
『今日は一旦帰ります。お大事に。明日、熱下がってなかったら電話して。あとお粥、冷蔵庫にあるから良ければ温めて。下がってても安静に! うらた』
ホントにいろいろしてもらったな…
俺は冷蔵庫からお粥を取りだし、温めた。
「…おいしい!」
一日たってもおいしくて、うらさんの暖かさも感じた。
「…ありがとう。」
prrrr...
ん?電話?
「はい、さかt...『俺。うらた。』
うらさん!?
「熱、さがったよー!ありがとー!」
『そりゃ、よかったよ…つーかさ…』
「んー?」
てゆーか今日うらさんテンション低いな…
声もなんか違うし…
……ん!?
え、もしや…
『お前の風邪もらったんだけど。どーしてくれんだよ…』
やっぱりか…!
でもいいじゃん?
だってさ…
「今度は俺が看病すんね!」
俺は水や薬を持ってうらさんの家へと急いだ。
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なんか…微妙?
オチが下手なねむでした!
一応、完結!