【>>247の合宿小説の続き】
赤「とにかく帰りますよ。」
赤葦がそう言うと、この豪華メンバーで走れることに五色と影山が喜んだ。
五「このメンバーで走るの楽しみだな影山!」
影「そうだな五色!!」
頬を赤く染めながら興奮気味に話す2人は正に癒し。トイプー並の癒しだ。
山「赤葦、さっさと帰ろうぜ…夜久さんがLINEですっげぇキレてる…あと龍と師匠も」
山本に見せられたスマホを影山と五色以外が覗き込む。
衛輔:黒尾から返事がなくなった
衛輔:あいつまじでトビオになんかあったら蹴り飛ばす
龍:何ぃぃぃ!!俺たちの可愛い妹が迷ってただと!!?
龍:ケガでもしてたらどうしてくれるんですかコラ
師匠:影山が迷ったそうだな!!龍に聞いたぞ!
師匠:虎よ!絶対に連れて帰って来い!!
たしかに、LINEを見ただけでキレているのがわかる。赤葦は静かに息を吐いた
赤「…今から俺が先頭に走ります。帰り道も分からないのに調子乗って俺を抜かした場合、橋の下に置いて行きますからね人目の付かない橋の下に分かりましたか木兎さん、山本」
兎「まさかの名指し!!」
虎「俺まだ何もしてない!!」
そんな2人に黒尾がぶひゃひゃひゃ、と笑い岩泉も顔を晒して肩を震わせ、牛島はただ首をかしげるだけだった。
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兎「……なーあー赤葦ぃー、もっと速く走ろうぜー?」
牛「木兎に賛成だな。もう少しペースを上げないか、赤葦」
赤葦を先頭に走る一行。最初の方はみんな大人しく走っていたが、ついに痺れを切らしたのか木兎が口を開け、それに牛島も続いた。
赤「…お2人のペースに合わせてたら、学校に帰る前にみんな力尽きます。なんですか、なんなら橋の下に置いて行きましょうか」
バカで有名な木兎も天然で有名な牛島も、赤葦がかなりキレていることを感じ取ったのかこれ以上発言することは無かった。
五(あの木兎さんと牛島さんを黙らせた…!さすがだ、赤葦さん!!)
影(……俺も3年になったら月島と日向を黙らせるぐらいの力が欲しい)
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兎「あっ!!この辺の道分かるぞ!」
赤「そうですか。でもまたテンション上がって迷子とかになられたら面倒なんで、このまま俺の後ろを走っててくださいね」
兎「ウィッス!!」
やっと見えた、梟谷学園の校舎。木兎はテンションを上げていくが、決して赤葦を抜かすことはない。
赤「山本、夜久さんたちにLINEしといて」
虎「はあ!?走りながらとか無理に決まってんダロ!!」
影「なんですか山本さんできないんですか。俺ならできますけどね。どうします、俺がしましょうか」
虎「なんだと宮城ガールコラ。お前ができるなら俺にだってできるわ。音駒のエースナメんなよコラ」
影山と山本の言い争いが始まったが、それは岩泉がひと睨みすれば終わった。
五(さすが青城のエース!!また牛島さんとは違う凄さだ!)
黒(あーあ、山本の奴…他校の先輩にまで目ェ付けられてんじゃねぇか…)
校門まで行けば、山本からの連絡を受け取ったのであろう夜久、田中、西谷が待っていた
西、田「影山ーー!!」
影「!! 西谷さん!田中さん!」
夜「トビオー!」
影「夜久さんも!!」
足を止めれば、ガバッと西谷と田中が影山に飛びかかる。夜久はタオルを渡す。
夜「とりあえずトビオは風呂行って来い。汗かいただろ?」
影「ウス。…じゃあ皆さん、また明日」
ぺこりと頭を下げながら影山が去って行くのを見届けると、夜久は目を釣り上げた
夜「山本に聞いた。黒尾と木兎と牛島と走ってたら迷って、赤葦たちに会ったんだって?」
夜久の言葉に黒尾、木兎がビクッと反応する。牛島はきょとんとしているが
夜「赤葦、助かったわ。こんなバカたちのせいでトビオがケガしたらって思うとヒヤヒヤした」
赤「いえ。木兎さんにはキツく言っておきます」
夜「おう、頼んだ。んじゃ、赤葦たちも風呂行って来い。黒尾と木兎と牛島は正座な」
この後、夜久から雷が落とされたのは言うまでもない。
続く!
ちょっと返信だけできませーん!!