一連の出来事からミニゲーム当日まで、宣言通り手加減なしで日向に練習を付け始めることになった。
バレーの説明に擬音ばかり付くため日向の頭の上に?が付くのは常で、加えて口が悪い俺にボロクソに言われるのですぐ口喧嘩に発展する。
「もっと速く動けよ!当たってねぇぞ!!」
「かすったね!今のは絶対かすった!!」
「当たったとかすったは違ぇんだよボゲェ!」
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そしてミニゲーム当日。どうしてもと言う日向の誘いを断れず、自分も結果が気になった為、体育館に足を運んだ。こっそりと盗み見る予定が日向にすぐ見付かってしまい、結局体育館内で試合を観戦。
最初の頃に比べて上達はしていたものの、やはり先輩の力には及ばず1年チームが敗北。
「まぁ勝敗はいいとして…日向、この数日の間で上達したな」
「たしかに。どうやって練習したんだよ」
これで俺に用はねぇだろ、と思い体育館を出ようとすると
「かっ、影山に特訓してもらいました!!」
という大声が聞こえた。どうやら問い詰められま日向が、特訓のことを暴露したようだ。
「おい日向ボゲェ!何暴露してんだぁ!!」
「ぎゃーー!!!影山っ!!」
慌てて中へ戻り、日向を追いかけまわす。先輩たちは、深刻そうな顔をしていた
(日向のせいでバレーやめるとか言ってたやつが何してんだよって思われたに違いない!)
「くっそ、待てや日向ボゲェェ!!!」
「ぎゃーー!!!」
すると、主将だと思われる人に肩を掴まれた。
「影山。男バレのマネージャーになってくれないか。」
「え、」
突然のことに驚いていると、次はセッターをしていた人に声をかけられる。
「俺たちの力になって欲しい」
今度は先輩たちに頭を下げられた。先輩の言うことは断れない。
「わ、分かりました…」
そして、正式に男バレマネージャーとして入部が決定した。
「影山!お前ホントにマネージャーやるのか!?」
「先輩にまで頭下げられたら断れねーよ。」
「そっか!」
「…まあ、それに…」
「へ?」
「…日向の傍にいねーと、一緒に頂(てっぺん)に立てないだろ?」
「っ!!おうっ!!!!」