「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「早速ですが、審神者様のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」
そう言って首をコテンと傾ける。
結構可愛い事するな、こんのすけ。
「私の名前ですか?私の名前は_
って、真名は神隠しされてしまう可能性があるから、言っては駄目なんですよね。」
危なかった。
でもちょっと自意識過剰かな、私を隠したがる物好きなんて多分いないね。
「いえ、それは都市伝説の様なものでして、審神者という職業しか知らない人間が言い出した嘘の話です。
まあ言霊で行動を強制させる事は出来ますが…神隠しはされないのでご安心ください。」
と、こんのすけが神隠しについて色々話してくれた。
へえ、初めて知った。でも審神者になる為の試験のテキストとか問題集には、神隠しの事はそういう風に書かれてたんだけどなあ…
その辺がどうなってるのか、少し不思議に思った。