はい、といって先生が指差したのは、窓から二番目の席。
話すこともなく、会釈だけして指定されて先へといく。
あ、挨拶とかしたほうがいいのかしら?
わたしは、よろしく、そう声をかけようとした時、
びっくりした。寝ている…
その少女は黒いハットを深く被り、眠っているのを隠しているようだった。
少々呆れながら、隣はこんな人なのか、と思った。
すると、先生が鋭い声で
「宇佐見!!またお前寝てるのか!?」
その声に反応したのか、ハッと起き、
答えた。
「いえ、瞑想ですっ!!」
なんだその答え。
でも、隣の居眠りさん宇佐見って言うのね。