桜「オラオラオラー!プリキュア様参上やで!」
椿「ガラ悪ッ!!」
サイテイーダの元に辿り着くと、建物や道路なんかは破壊されていた。
「なんや?お前ら」
すると、サイテイーダの上に立っている男が口を開いた。私たちはバッとポーズを決める。
椿「なんやお前らと言われましても!!」
梅「私たちにも分からない!!」
桜「今日プリキュアになったばかりのしがない新人です!!」
「新人かーよろしくー…ってなるかい!!プリキュアやと?じゃあプリマホは出現したんか…
まあいい。サイテイーダ!あの新人プリキュアさんらを、叩きのめせ!!」
サ「サイテイーダァァァ!!!」
手のひらで私たちをぺちゃんこにしようとするサイテイーダの攻撃を、間一髪で避ける。
桜「うっわなにこれ!めっちゃ飛ぶー!」
椿「いやそんなことゆーてる場合ちゃうわ!」
梅「こいつ倒さな!!」
ハッとなり、着地を上手く決める。そしてもう一度地面を蹴り、サイテイーダに飛びかかる。
桜「うおおおお!破壊行為って犯罪なん知ってたかボゲェ!!」
そして思いきり蹴りをお見舞いしてやる。どうやら変身すると、ジャンプ力はもちろんパワーもアップするらしい。
椿「これは罰のゲンコツやで!!」
梅「とくと味わい!!」
そう言ってキュアフラワーとキュアフルーティもパンチを決める。サイテイーダはメキメキと音を立てて倒れてしまった。
桜「この街はみんなが住んでる街やねん!それを破壊して許されると思わんといて!!」
手のひらで空中にハートを描くと、ピンクに光り出して持ち手に円盤、先端にハートの宝石がついたステッキが現れた。
プリマホを円盤にかざすと、ピンクのハートの宝石になり、私はそれを円盤の中央にセットする。
桜「愛と希望を司る花の憤怒!!受けてみぃ!
プリキュア・ブロッサム・ショット!!!」
先端の宝石から大きな花が咲き、それはまるでピストルの弾丸のようにサイテイーダに放たれた。
サ「サイテイーダァァァ」
そしてその花はサイテイーダの胸を貫通した。サイテイーダは浄化されたのか、消えてしまった。
「んなアホな…!」
椿「すごいやんブロッサム!」
梅「次は私が決めるわ!」
キュアフラワーとキュアフルーティが駆け寄ってくる。私は手の中にあるステッキを見つめていた。
「プリキュア」
全員「!!」
すると、目の前にサイテイーダの上に立っていた男が現れた。ジャックハートをモチーフにしたのであろうスーツを着、仮面を付けていて、顔がよく分からない。
「この借りはいつか絶対返したる」
桜「あんたの名前なんやねん」
私がそう言うと、男は被っていた帽子を深く羽織ってにんまりと笑った。
「俺はギャラクシー。今度は潰す。」
椿「ハッ。望むところや。」
ギャラクシーは姿を消した。めちゃくちゃになった街も、元に戻っていった。
>>6のギャラクシー、名前変更
ミィ
黒十字軍の1人。ジャックハートのような格好をし、ハートのペイントが付いている左右で黒と白に分かれているアイマスクを装着している。