**名探偵コナン カップリング短編小説**

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2:樹音@雷葉 ◆gQ:2019/04/28(日) 10:30 ID:b4c

「誕生日」byコ蘭(新蘭)

コナン「ハッピーバースデー蘭姉ちゃん!」

蘭「コナン君…ありがとう」

コナンは蘭の寂しそうな表情に気付いた。

コナン「蘭姉ちゃん?どうしたの…?」

蘭「ううん、何でもないよ」

まただ―。涙をこらえてしまう、優しすぎる蘭。
辛くても誤魔化す蘭。

蘭「ただ―。新一も来れたら良かったのに、って…でも、無理だよね。新一、忙しいもんね」

コナン(蘭…)

こんな時にも元の身体に戻る事は出来ない。
本当は蘭に素顔で会いたいのに…

蘭「なんて、ゴメンね、コナン君…コナン君にこんな話しちゃって」

コナン「蘭姉ちゃん、ボク、ちょっと博士ん家行ってくる!」

勿論、本当に博士の家へ行く訳ではない。
思い付いた事があるのだ。

そして電話ボックスから、蘭の携帯に電話をかける。

蘭「コナン君にだけは、傍にいてほしかったのに…」

涙目になり、机に突っ伏す。
その途端、着信音が鳴り響く。

蘭「誰だろ―?」

蘭「はい、もしもし…」

コナンは変声機を口に当てる。

新一(変声機)「よぉ蘭―誕生日おめでとう!」

蘭「新一?新一なの?」

新一(変声機)「バーロ。なぁに寝ぼけてんだよ」

蘭「電話、ありがとう。忙しいのに、わざわざゴメンね?」

新一(変声機)「恋人の誕生日なんだ、たとえ地球の裏側に居たって祝いたいと思うのが普通だろ?」

恋人―。新一が私を恋人と言ってくれた。
蘭は嬉しくて、思わず笑みが溢れる。

蘭「フフ。本当にありがとね」

新一(変声機)「後でポスト、見ろよ?」

蘭「ポスト―…?」

コナンは探偵事務所を出た時に、ポストに
プレゼントをいれておいたのだ。

新一(変声機)「じゃあな!」

ブツッ。いきなり電話が切れた。
それも新一らしい。

蘭「あ、ポスト…」

蘭はポストを覗く。すると、丁寧にラッピングされた
プレゼントが入っていた。

蘭(もしかしてコレ、新一が?)

蘭はリボンをほどき、中を開けた。
中には可愛らしい髪飾りが入っていた。

蘭(コレ…何処かで…)

後編に続く


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