翔side
我々は今、とても重大な問題を抱えている。
もうこれね、ほんっと重大。マジで大変。
この問題決まらないと死んじゃうレベル。これ本当だよ?
え?重大な問題が何か知りたいだって?
だめだめー。個人情報なんだから。
「どーすんだよー、今日の夕食当番、」
あ。
ちょっとリーダー!
まあいいや。
そう、夕食当番!どう?重大でしょ?
ん?そうでもない?うんうん、そっか(流し、
でも夕食当番いないと、死んじゃうじゃない。
お腹空きすぎて。
何?外食?.....それを...言われちゃ...ねぇ..。
もう!そんなことはどーでもいいのー!
いや、平日ならスッと決まるんだよ?
でも日曜日だからねぇ...。
日曜日の夜ぐらいゆっくりしたいし...。
ってな訳で、13時から現在15時まで兄弟会議。
いや長!?もう2時間経過してるんだけど!?
「そんなこと言うなら、翔くんがやれば?」
そんなことを言いながらジトッとした目で見てきたのは、
四男の和也。
やべ、、声に出てた.....!
「なっ...、ち、違うよー。そういう意味で言った訳じゃ...。」
「僕ー、翔くんが作った料理食べたーい。」
和が上目遣いで言ってくる。
「俺もー。お兄ちゃんが作る料理ー、美味しいもーん。」
和に引き続き潤も言ってくる。
くっ...、いつも「お兄ちゃん」なんて言わない癖に...!!
「俺も、翔ちゃんの料理食べたいなぁー!!」
「いや、雅にぃ、乗っからなくていいから。」
「え!?なんか、俺にだけ拒絶反応してくるんだけど!!」
「ちょっと、リーダー、何とかしてよ!」
ここで、リーダーに助けを求めた俺が間違いだった...。
「はいはい...。じゃあ、今日の夕ご飯の当番は、翔くんってことで。」
いやいや!そういうこと言ってんじゃなくて!!
「「いえーい!!」」
ハイタッチし合う末っ子達。
「やったぁー!!翔ちゃんのご飯!!」
まじで喜んでいる、犬系の兄。
「食べられればなんでも良いや、」
と眠そうな目をしながら言う長男。
ちょ、それなら智にぃがやろうよ!!
まあ...、皆笑ってるし...、いいか...。