『嘘の思い』視点:中島敦♀
芥川龍之介「貴様…正気か……?」
僕に少し怒りを入り交じった悲しそうな顔で芥川は言う…
嫌いになった訳じゃない…
何時か終わって仕舞う人生に…
最後迄芥川の傍に居られたらどんなに嬉しいことか…
中島敦♀「僕はずっと前から思ってた……
好敵手(トモダチ)に戻れたら其れ以上はもう何も望まない…」
其う云った僕に芥川は眉を寄せた
芥川「そうか、貴様が其れで善い楢勝手にしていろ。
僕だって構わぬ。僕の気持ち等貴様にはもう判らぬだろうからな」
溜息を付き、僕に背を向けた芥川は暗闇の街へと消えていった…
嘘吐きの僕が吐いた…
僕が芥川に送る、最後の愛………_____
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