『心と天気』視点:芥川龍之介
今日は日差しが強い
晴天と云うやつだろう…
人虎(敦)の云った言葉が頭から離れぬ
其の所為か、任務に少し支障が出てしまって
腹が立っている
僕が任務に私情を持ち込むのが悪いと云うのは重々承知だ
然し乍、元々僕と人虎(敦)とは好敵手と云う綺麗な言葉では纏められぬ
僕は、3年前人虎を殺.そうとしたのだからな…
好敵手では済まされぬ
判って居る筈なのだが…
好きになったのは僕の方だ……
彼奴は僕に合わせて呉れた岳であろう
其れか、探偵社の指示か…
否、指示であればポートマフィアの情報を聞き出す筈か
彼奴はお人好しだからな…
唯、断れなかったか合わせたかの何方かに違いは無い…
外はよく晴れているのだがな…
僕の心臓(ココロ)は雨模様だ……___________
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