第1話start!
「ふぇーん!ちょっまっ!」
ここは、ただただ草原が広がる大きな公園。
その草原では、現実的に、あり得ないことが起きていた。
フリルがたくさんついた、戦闘服をきた少女が、高くジャンプをして、巨大怪物から逃げていた。
その巨大怪物の名は、イケルダ。平和な町を壊していく。
すると、イケルダの真後ろで飛んでいる少女がこういった。
「ふん!待つものですか!このまちは、わたくしミノ様が乗っ取ってやるわ‼」
そう、この少女は、イケルダを手下にし、このまちを乗っ取ろうとしているのだ。
ミノと名乗る少女に負けるわけにはいかない戦闘服をきた少女は、相方の、みーに声を掛ける。
「みっみー!これって私一人じゃ勝てないってば〜!」
「大丈夫だみー!コンパクトはまだ5つあるだみー!」
そう、みーは言うものの、少女は逃げながらコンパクトを使うことは不可能なのだ。
「って言われましても…うわああああ!」
返事をしたとたんに、イケルダが少女を踏み潰そうとした。
少女に希望がなくなった。その時、少女とカラーが違う戦闘服をきた人物が、イケルダを蹴り倒した。
そのおかげで、少女は踏まれずにすんだ。
ほっとしたのか、イケルダが倒れたからなのかは誰もわからないが、変身は解け、少女は私服に戻っていた。
少女は、イケルダを倒した人物の方へ向かったが、その人物は、少女の方をみてから、姿を消した。
「いっちゃった。」
少女は少し残念な気もした。
「あ、あのぅ…」
少女が遠くを見つめていると、後ろから声がした。
「は、はい!」
「この辺に、マジカル学園があるって…」
どうやら、マジカル学園の転校生のようだ。
マジカル学園は、少女が通っているので、
「私が案内します!」
と、張り切って言う。
「あ、ありがとうございます!私、マジカル学園に転校してきた、崎山 志穂です!」
「普通に喋っていいのよ。私は、作井 光。」
少女…光は、志穂という少女と、友達になれる気がした。