「はなせ!ネロ!こいつのせいでっ、俺の…モニカがっ」
ドガアアアアアン!
「ふざけんじゃないわよ…、グスッ、あんた今何したか分かってるの?」
マリアが爆発魔法で俺を止め、メフィストを庇う。
「うるせえ!そいつのせいで人間と魔族の対立が…」
「そうだよ…レオちゃん。君のいう通りだ…よ、ゲボッ!」
奴は吐血した。フラフラになりながら、立ち上がる。
「僕がいなければどんなに平和か…、ごめんよ。僕のせいでモニカちゃんは…」
マリアに支えられ、メフィストは出て行った。そしてマリアは言った。
「あんたは大切な人を失って、すごく辛いと思うわ。でもだからってこんな事をするなんて、私たちも辛いわよ。ネロを見なさい、あんたがこんな事したから…。」
ネロを見ると俺に抱きついて、顔をグシャグシャにして泣いていた。
俺はやっと正気に戻った。そのあと何をしたかは忘れてしまった。