時は飛鳥時代。 藤原氏なる氏族あり。 始祖の名は『不比等』という。 『不比等』は『輝夜』という女子に『蓬莱の玉の枝』を渡した。 しかしそれは紛い物であった。 怒り狂った『不比等』は偶然にも、『蓬莱の薬』を手にした。 そしてある噂が流れた。 『蓬莱の薬を飲んだ者は不老不死となるだろう』 それを鵜呑みにした『不比等』は、娘である『妹紅』に『蓬莱の薬』を飲ませた。 だが、これといって特に変化はなかった。 あの事件が起きるまでは......。