『蓬莱の薬』を飲まされて数年後
『女子達』が『妹紅』を謀殺したのだ。
その者達は成功した事に歓喜した。
だが、これが失敗する事を『女子達』はまだ知らない。
(謀殺した理由は、『妹紅』のあまりの美しさに嫉妬したからである)
翌日、謀殺されたはずの『妹紅』が何食わぬ顔で現れたのだ。
(刺された部分の服は赤く染まっているが)
『女子達』は何故生きているか理解できなかった。
『不比等』は「何故服が赤く染まっているのだ?」と問うてきた。
『妹紅』は『不比等』に『女子達』が自分を刺してきた事を教えた。
『不比等』は問う。「どこを刺されたのか教えて欲しい。」
『妹紅』は答える。「腹部を刺されました。」
再び『不比等』は問う。「刺されたのであれば、何故平気でいられるのだ?」
『妹紅』は答える。「傷口が塞がったので問題ないと判断したまでです。」
『不比等』は心の中で『妹紅』に恐怖する。
そして同時に思い出す。
まさか、『あの時妹紅に飲ませた蓬莱の薬』の効果は本当だったのか!?と。
更に翌日
『妹紅』は『女子達』を貶めるため『不比等』に虚偽を伝えたとして、
『罪人』として投獄された。
当然、『妹紅』には理解できなかった。
自分は事実を伝えたはずなのに、何故虚偽だと言われなくてはならないのだ!?と。
そして、大衆の前で打ち首にされる事になった。
更なる恐怖が待っている事も知らずに......。