猫ショウ「藍の作った朝食は美味しかったか?」
『妹紅』は思った。『何故味の感想を聞く必要が?』と。
妹紅「......美味しかった。」
『懐かしくて悲しくなった』のは事実だが、『美味しかった』のも事実。
だから『妹紅』は『美味しかった』と答える。
猫ショウ「じゃあ次の質問。『もしこのマヨヒガに来れる時があったら、また藍の作った飯が食べたいか?』」
妹紅(何て意地悪な質問だ...!)
『妹紅』は思った。
だが、『もしここに来れる時があったら、また藍の作った料理が食べたい』。
『忘れかけた記憶を思い出す切っ掛けを作ってくれたのだから』。
だからこそ、『妹紅』は顔を上げてこう答える。
妹紅「また...食べたい。『忘れかけた記憶』を...『今あるこの気持ち』を...失いたく...ないから。」
それが、『藤原妹紅』という一人の少女の『心』を形作るものなのだから。