『妹紅』の頸は切り落とされた。 何故か不明だが、頸は灰塵と化した。 そして、残った体から炎を纏って頸が再生した。 大衆の皆は恐怖に駆られて逃げだした。 ある者は精神を病み、ある者は自ら命を絶ち、ある者は平常心を保った。 その後『妹紅』は、決して誰も寄り付かない牢獄に囚われ続ける事となった。 真っ暗な場所で何も食べられず、鎖に縛られ自由に動けず、誰とも会話ができない。 地獄のような生活が何年も続いた。 時は平安時代初期まで進んだ時、『妹紅』に転機が訪れた。