???「はぁ、まったく。今日は最悪だ...!飯は食えないし雨も降る!」
『人の言葉を話す尻尾が三本生えた猫妖怪』が愚痴を零しながら、
『妹紅』が囚われている牢獄に雨宿りをしようとしていた。
猫妖怪「ん?何であそこから『人間の臭いがするんだ?』」
『猫妖怪』は訝しむと同時に興味が湧く。
ここはもう『人間が120年以上も来ていない』。
『何故此処にいるのか聞いてみようではないか!』
猫妖怪「おーい、人間!!こんな所で何してんだぁ!!」
『猫妖怪』は話を掛けてみる。
妹紅「.........。」
『妹紅』が『猫妖怪』の話を聞いている様子はない。
猫妖怪「無視しないで欲しいんだがなぁ...。
ん?『こいつ何で鎖なんかに縛られてんだ?』
『肌は艶々で髪はボサボサ』、そして『この虚ろな瞳は何だ?』
『人間がして良い目じゃねぇぞ?』」
『猫妖怪』は『鎖に縛られた妹紅』が普通の状態ではない事に即座に理解する。