類稀なる剣技と、神聖なる剣の加護を受けた剣士たる勇者。 その屈強なる肉体によってのみ携えることが能う巨砲を抱えし射手たる勇者。 超自然的な神秘の力を司る魔術師たる勇者……そして三者の添え物のように、虚ろな表情でよろめきながら付いていく、襤褸を纏ったみすぼらしい姿の彼もまた勇者である。 一行の目的はただ一つ、この領域の征服であった。