奏(あれ…ここどこ………なにしてたんだっけ…スランプになって……そうだ、気分転換に新しい味のカップ麺買いに行って………今日暑いな…やば、倒れるかも………)
えむ「大丈夫ですか!?」
奏「…は、はい、大丈夫です…」
えむ「ほんとですか…?水とか飲みましょっ!倒れたら大変ですから!」
奏「みず……」
えむ「あっ!ポカリ!あたしポカリ持ってるんで!ポカリ!ほらっ木陰で休んだほうがいいです!ポカリ!」
奏「…いいんですか?」
えむ「もちろんですよっ!」
奏「ありがとうございます…えっと……名前…」
えむ「えむです!あなたは?」
奏「奏です…」
えむ「奏さん!素敵な名前!奏さん、今日すっごく暑いんで長袖は危ないです!」
奏「ごめんなさい…25度がどのくらい暑いのか覚えてなくて…あんまり外に出ないから…」
えむ「これからもっと暑くなるんで半袖にした方がいいですよっ!それにしてもなんで今日は外に?」
奏「ちょっと作業に行き詰まっちゃって…気分転換に……」
えむ「なるほど…そういうときは…わんだほーいっ!ですよっ!」
奏「わ、わんだほーい…?なんですか、それ…」
えむ(まふゆセンパイと同じ反応……)
えむ「げ、元気を出すときとか笑顔にするときとかに使うおまじないですっ!こうやって腕を広げて…」
奏「わんだほーい……!いいかもしれない」
奏(あの曲が思ってたのと違うのは短調で暗いからだ…ト長調に変えればきっと………)
奏「えむさんっ!」
えむ「ほえ?なにか…」
奏「行き詰まってたとこ、うまくいきそうです…わんだほーいのおかげで…」
えむ「ほんとですかっ!?やったー!奏さんもとってもわんだほーいですねっ!」
奏「はいっ、わんだほーいっですっ…!」
-誰もいないセカイ-
奏「新曲なんだけど、こないだ見せたのじゃなくて…音階を変えてみた」
瑞希「音階を?どれどれ〜?」
絵名「明るくなってる…たしかにこっちの方がしっくりくるかも」
奏「…まふゆは?」
まふゆ「……いいかも…これ………わんだほーいって感じ…」
ミク「……?」
絵名「なにそれ?」
奏「そう!」
瑞希「そう!?」
奏「わんだほーいってイメージで作ったんだ」
絵名「わんだほーい!?」
まふゆ「鳳さんに会ったの…?あのピンクの…鳳えむさん」
奏「うん。まふゆの知り合いなんだね。えむさんにわんだほーいを教わって…」
まふゆ「やっぱりそうなんだね。…すごくいい。この曲、1番気に入った」
絵名「なんの話…?」
瑞希「さっぱり…」
ミク「でもまふゆと奏、たのしそう…」
絵名「鳳さん?って人のおかげね」
奏「うん。感謝してもしきれない」
瑞希「じゃあボクらなりに少しでも恩返ししようよ!」
まふゆ「私達なりに…?」
瑞希「そう!」
一日一万回 感謝のわんだほーい